留学生の雇用

知らなかったではすまされない。留学生の雇用に関する法律をチェック!

アルバイトさんやパートさんが多く活躍する飲食店や小売店。歯止めのきかない少子化という流れを受けて、近年では業界全体で万年人手不足と呼ばれる状況がつづいています。

 

そんな時代に力を発揮してくれているのが、海外からの留学生のみなさん。ある調査では、国内の留学生の数は、この15年で倍以上に増えているようです。最近は都心でなくとも、外国籍の方に接客される機会が増えましたよね。

 

「日本人よりエネルギッシュに働いてくれる」「想像していた以上に真面目で熱心な留学生が多いよ」といった店長さんの声も少なくないようです。みなさんの店舗にも、何名か留学生の方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ただし、留学生の方に働いてもらうときには、気をつけなければいけないことがいくつもあります。言語や文化の違いだけでなく、法律上の問題がないかどうかをしっかり確認しておきましょう。

 

無許可の場合は、不法就労助長罪!

 

留学生は、あくまでも日本の学校で学ぶことを目的に来日しています。長期滞在する許可は得ていますが、この時点では日本で「働く」ことは認められていません。そこで必要なのが、「資格外活動」の申請です。入国管理局に申請し、資格外活動許可を得ている留学生に限り、アルバイトをすることができます。この申請には最短で2週間、長ければ2カ月ほど時間がかかるので、無許可の留学生を今すぐ雇用することはできないんですね。

 

許可を受けた留学生は、「資格外活動許可書」をもっているか、在留カード(*1)裏面の資格外活動許可欄に「許可」と書かれてありますので、そちらをチェックしてください。

 

許可がないままアルバイトとして雇ってしまうと、本人は「不法就労」となり、雇用主である店長さんには「不法就労助長罪」が科されます。罰則は3年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金。両方が適用されることもあります。不法就労であることを知らなかったという言い訳は通用しないので、十分気をつけてくださいね。

 

掛けもち先の就労時間もしっかりチェック!

 

また、留学生は働ける業種や時間に制限が設けられていることも特徴です。NG業種はパチンコ店、麻雀店、ゲームセンターに加え、キャバレー・スナックなどの風営法に定義されている風俗関連業です。働ける時間は、1週間で合計28時間以内。もしも留学生が複数のアルバイトを掛けもちしている場合は、そちらと合わせて28時間以内になるように調整する必要があります。こちらも、ルールを破ってしまうと罰則の対象となるのでご注意を。

 

1人で抱え込まないで! 相談できる場所があります。

 

そのほかにもさまざまなルールや例外規定があり、複雑な留学生の雇用。すべて店長さん1人で対応しようとするとかなり大変ですよね。大学の教務課では申請書類の相談や支援をおこなっているところも多いので、不安があれば留学生本人に大学で相談するよう促してあげてください。

 

また、外国人の雇用や離職にあたっては、外国人雇用状況を届け出る必要がありますが、不明点は届け出先であるハローワークでもいろいろと相談に乗ってくれると思います。留学生と店長さん双方にとってよい雇用関係を築いていけるように、これからもがんばってください!

 

*1=在留カードとは、外国人の方が3カ月以上日本に滞在する場合、その権利を証明するための許可証です。

 

■入国管理局のホームページはこちら

http://www.immi-moj.go.jp

 

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