やる気研究所

やる気研究所 第七回「店長の自覚」

「店長という名前がついても、結局お店は会社のもの」

「今はこのお店にいるけど、そのうち他の店舗に異動するんだろうな・・・」

 

お店を任される立場であっても、お店を経営する立場になかったり、異動が多い店長さんだったりすると、なかなかお店に愛着が持てないこともありますよね。

でも、愛着が持てないままだと「お店を良くしよう」という意識も高まらないもの。

 

そんな悩みを抱える店長、吾郷豪(あごう・ごう)が「やる気」のプロに“解決のヒント”を聞きにやって来ました。

 

向かった先は、日本初「やる気」を科学する、東京未来大学モチベーション行動科学部の学部長、角山剛(かくやま・たかし)先生の研究所です。

 

店長としての自覚が仕事の意欲につながる。

 

店長 本社からは「お前の店なんだから、もっと責任感を持て」と言われるんですけど、そのうち他の店舗に異動したりすることを考えると、どうも「自分のお店」という感覚が持てないんです。

 

先生 それはいけませんね。将来どうなるかは関係なく、店長を任されている期間は紛れもなく吾郷さんのお店ですよ。もしかすると、サービス業の基本である「感謝の気持ち」が足りないのかもしれません。

 

店長 どういうことでしょう?

 

先生 数あるお店の中から、お客様が吾郷さんのお店を選んで来てくれたことは、当たり前のことじゃないですよね?

 

店長 たしかにそうですね。もちろん私もお客様がお店にいらしていただけることはありがたいと思っています。

 

先生 やはり、お客様への感謝の気持ちはお強いんですね。では、吾郷さんはどうして今、お客様が来てくれることをありがたいと思えたのでしょう?

 

店長 やはり自分が指導したアルバイトさんの接客や自分が考えたメニューを評価していただけていると思うからじゃないでしょうか。

 

先生 その気持ちがすでにお店を「自分のもの」ととらえている証拠なのではないでしょうか? そして、自分が抱えるメンバーを評価してくださっているお客様への感謝にもなっていますよね。

 

店長 そうかもしれません!

 

先生 感謝の気持ちは、店長としての自覚を高めてくれるんです。

 

店長 感謝をすることが自分のお店を「もっとよくしたい」という気持ちにつながるなんて思ってもみませんでした。俄然やる気が出てきました!

 

先生 その意気です!

 

アルバイトさんに遠慮しているうちはまだ甘い。

 

先生 ところで、アルバイトさんに対して言うべきことはしっかり言えていますか?

 

店長 それがなかなか言えないんです。厳しく言うと、嫌われてしまいそうで。

 

先生 見た目のわりに気が小さいんですね(笑)。けれどもそれはきっと性格だけの問題ではありませんよ。「自分の力でお店を良くしていくんだ」という覚悟が足りないから、アルバイトさんに対しても遠慮してしまうんです。

 

店長 先生、今日は厳しいですね…

 

先生 ふふふ。そうですか? 私の厳しい指導も、「吾郷さんは自分の生徒」だという覚悟があればこそです。

 

店長 なるほど…。ありがとうございます!

 

先生 吾郷さんも同じように、自分が関わることでお店を良くしていきたいと思う覚悟があれば、ダメなことをしたアルバイトさんには思い切って指導できるはず。店長の本気が伝われば、アルバイトさんだって「この人に言われるなら仕方ない」と思ってくれるものです。

 

店長 たしかに先生の厳しいご指導はありがたく感じます。私にはそういった「覚悟」が足りなかったんですね。

 

先生 もちろん、アルバイトさんに「厳しくしろ」とだけ言っているわけではありません。吾郷さんがお店と本気で向き合えば、アルバイトさんへの感謝の気持ちが自然と大きくなるはずですから。

 

店長 なるほど、ここでも感謝の気持ちが大切なのですね。

 

先生 はい。感謝はサービス業の基本ですから。

 

店長 ありがとうございます! 感謝の気持ちを忘れずに、明日から「自分のお店」と思って、もっと良くする努力をしていきたいと思います。

 

先生 がんばってください!

 

ひとくち_03
~店長の自覚編~

店長としての自覚が仕事の意欲につながる。

アルバイトさんに遠慮しているうちはまだ甘い。

ひとせん_03

 

角山剛先生

角山剛(かくやま・たかし)先生

東京未来大学 モチベーション行動科学部 学部長
モチベーション研究所所長

<東京未来大学 モチベーション行動科学科とは>

心理学をベースに、人のやる気「モチベーション」の生み出し方を研究する日本初の学部。企業や地域の協力のもと、組織やチームの中で、いかに目標に向かってメンバーの心に火をつけるかを実践的に学びます。通信教育課程では、多くの社会人学び、リーダーとしての資質を磨いています。

 

吾郷豪

吾郷豪(あごう・ごう)

リクルートジョブズが運営する、店長応援サイト『店長AGOGO』のキャラクター。世の中の悩める店長さんに代わって角山先生にお困りごとや疑問を投げかけます。

年齢:30歳

仕事:東京都にある居酒屋の店長。店長歴3年目。

休日の過ごし方:寝る、スマホゲーム、SNS

最近の悩み:アルバイトの学生とのジェネレーションギャップ

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