やる気研究所

やる気研究所 第八回「仕事への向き合い方」

「最近、お店の中の人間関係が面倒くさい」

「毎日が自宅とお店の往復で、休み明けに仕事に行きたくない」

 

店舗の業務に追われて忙しい店長さんほど、ほとんどの時間を店舗で過ごし、出会うのはお店のスタッフだけ…なんていうことありますよね。

生活の中心がお店だけになってしまうと、お店に行くことすら嫌になってしまうこともあるでしょう。

 

そんな悩みを抱える店長、吾郷豪(あごう・ごう)が「やる気」のプロに“解決のヒント”を聞きにやって来ました。

 

向かった先は、日本初「やる気」を科学する、東京未来大学モチベーション行動科学部の学部長、角山剛(かくやま・たかし)先生の研究所です。

 

マイナスに働く“モチベーション”もある。

 

店長 一度出勤してしまえばいつも通り働けるのですが、お店に行く前はどうも憂鬱な気分になってしまいます。

 

先生 なるほど。どうやら吾郷さんの心の中でお店に対する“回避モチベーション”が働いているようですね。

 

店長 “回避モチベーション”とは何ですか?

 

先生 嫌なことから逃げようとするマイナスの気持ちのことです。反対に、その物事に対して積極的に関わっていこう、近づいていこうとする気持ちを“接近モチベーション”と言います。

 

店長 えぇ!? いつもお店のことを一生懸命考えているのに、心の中では「逃げたい」と思っているということですか??

 

先生 深層心理はそうなのかもしれませんね。

 

お店をより良くするヒントを、お店の外で見つける。

 

店長 先生、この“回避モチベーション”は、どうすれば“接近モチベーション”に変えられますか?

 

先生 そうですね。吾郷さんのようなタイプの場合、お店のことばかり考え過ぎないで、外の世界を見ることも大事かもしれません。

 

店長 「外の世界を見る」って、お店から逃げているようにも聞こえます。

 

先生 では、詳しくお話しましょう。「外の世界を見る」というのは、何も現実逃避を勧めているわけではありません。お店をより良くするヒントをお店の外に求めてみるということです。街を歩いていろんなお店に入ってみたり、雑誌やテレビで話題のお店をチェックしてみたりしましょう。接客の方法や新しい料理、シフトの作り方など、きっと吾郷さんのお店にはない点が見つかるはずです。

 

店長 そういえば、自分のお店以外のお店のことってあまり知らないかもしれません。

 

先生 そうして得られた新しい発見を吾郷さんのお店でどう生かせるかを考えていくんです。

 

店長 なるほど。それがお店への“接近モチベーション”ということですね。

 

先生 そういうことです。

 

自分のお店ならではのサービスにアレンジ。

 

店長 先生、ありがとうございます。他のお店を知ることって大事なんですね。しかし、その発見を自分のお店に生かすって、なんだか“パクリ”みたいで気が進みません。

 

先生 なるほど。ただ、よく考えてみてください。他のお店のいいところを取り入れると言っても、そのまま真似しても上手くいくはずはありませんよね。

 

店長 そうか、そのまま真似するのではなくて、そこからヒントを得るということなのですね。

 

先生 そうです。「いいな」と思うところがあったら、そのアイデアをヒントに「自分のお店に当てはめたらどういうサービスができるだろう」と考えてみてください。そこには吾郷さんなりのアイデアがあるわけですから、決してパクリにはなりませんよ。

 

店長 そういえば、この間スイーツ屋さんに行ったのですが、お皿いっぱいの果物の中から組み合わせを考えて自分でクレープを作るという商品があったんです。その「お客さんが自分で作る」という楽しさはうちの商品でも提供できそうな気がします。

 

先生 顔に似合わず、スイーツ男子だったんですね(笑)

 

店長 先生、それは余計なお世話です!

 

ひとくち_03
~目標の作り方編~

マイナスに働く“モチベーション”もある。

お店をより良くするヒントを、お店の外で見つける。

自分のお店ならではのサービスにアレンジ。

ひとせん_03

 

角山剛先生

角山剛(かくやま・たかし)先生

東京未来大学 モチベーション行動科学部 学部長
モチベーション研究所所長

<東京未来大学 モチベーション行動科学科とは>

心理学をベースに、人のやる気「モチベーション」の生み出し方を研究する日本初の学部。企業や地域の協力のもと、組織やチームの中で、いかに目標に向かってメンバーの心に火をつけるかを実践的に学びます。通信教育課程では、多くの社会人学び、リーダーとしての資質を磨いています。

 

吾郷豪

吾郷豪(あごう・ごう)

リクルートジョブズが運営する、店長応援サイト『店長AGOGO』のキャラクター。世の中の悩める店長さんに代わって角山先生にお困りごとや疑問を投げかけます。

年齢:30歳

仕事:東京都にある居酒屋の店長。店長歴3年目。

休日の過ごし方:寝る、スマホゲーム、SNS

最近の悩み:アルバイトの学生とのジェネレーションギャップ

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