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先人の知恵を訪ねて ~見習い店長さんたろうの聖地巡礼~ 1話中編 『神田伯剌西爾』

親父さんの元から旅立ち、辿り着いたのは古本と喫茶店の町、神保町。

さんたろうが訪れたのは「神田伯剌西爾」というお店。

ブレンドコーヒーのおいしさに悶絶したさんたろうは、店長さんにその味の秘訣を聞き出すことにしたのです。

 

コーヒーを極めるのは、店の特色を出すため

 

さんたろう(以下、さ)「ほかの喫茶店ではお酒やジュース、軽食もサンドイッチとかナポリタンとかあるんに、どぉしてコーヒーにそこまでこだわるんか?

 

神保町といったら、喫茶店の激戦区みたいなもんじゃろう?」

 

店長さん(以下、店)「はい。“だからこそ”、コーヒーにこだわっているのです。

 

たしかに、やろうと思えばうちでも軽食やお酒をメニューにすることは不可能ではないのでしょうが…。」

 

さんたろう ぶらじる珈琲を入れる

 

さ 「ケロロロ? “だからこそ” とは、一体どぉいうことじゃ…?」

 

店 「はい、それはですね…。

 

全国的に町の喫茶店は減ってきているとはいえ、神保町は古本屋と同様、昔ながらの喫茶店が多く残っています。

 

さらにチェーン店が増えてきたこともあって、それぞれの喫茶店の特色を出していかなければ、生き残れなくなってきてしまったんですよ。」

 

さ 「ケロケロ。(深く頷く)」

 

店 「そこで当店ではコーヒーを極めることで、特色を出していくことにしました。

 

とにかくおいしいコーヒーを、なるべく安くお客様に提供する。そのためにメニューもコーヒーと、それに合うケーキに絞りました。」

 

さ 「ケロ〜! なるほどのぉ! “おいしいコーヒーを出す店” っちゅうのは、喫茶店としては一番の理想型じゃ!

 

じゃと、店長さんは、前の店長からの方針を受け継いどるっちゅうことになるんか?」

 

店 「はい、私が店長になってからは、ストレートコーヒー(ブレンドされていない、豆の名前で売られているコーヒー)の種類を増やしました。

 

あとは、ケーキとセットになるコーヒーの種類を以前よりも選べるようにしました。」

 

創業40年以上、激戦区神保町で愛され続ける

 

さ 「コーヒーもこんだけ種類があると、いろいろ試しとぉなってしまいますけぇの!

 

店長さんはいつからここで働いとるんか? そもそもお店自体は創業してどれくらいなんか?

 

店内を見とると結構古そうじゃが…。」

 

店 「はい、当店は創業が1972年です。お店の内装はテーブル以外創業当時のままなんですよ。

 

これでも神保町では後発の方なんですけどね。私は1993年に、アルバイトで働き始めました。」

 

さんたろう ぶらじる店内

 

さ 「40年以上! すごい歴史じゃ…。店長さんも『神田伯剌西爾』の歴史に、半分以上携わってるっちゅうことじゃな。

 

アルバイトから店長になるときに不安やプレッシャーはなかったんか?」

 

店 「アルバイトのときにほとんどお店の仕事については理解していたので、特にそういったことは感じなかったですね。

 

ただ、神保町という町が好きだったので、この町で働けるのが嬉しいという気持ちはありましたよ。

 

お店に対しても、昔から残っているこの空間をずっと残しておきたいという気持ちが強くあります。」

 

さ 「店長さん自身が、お店や神保町っちゅう町を愛していることが強く伝わってくるのぉ。」

 

ワシはこの人なら、お客さんに長く愛される店を続けられる理由が分かるはずと確信した。

一体、この店長さんにとって“愛されるお店”とは何なのじゃろうか?

 

(『神田伯剌西爾』編 後編へつづく)

(編集部注:メニューにはコーヒーを飲めない人のために、紅茶も数種類用意されています。)


今回取材させていただいたお店

さんたろう ぶらじるのれん

神田神保町の“コーヒーにこだわり抜いた”喫茶店
神田伯剌西爾(カンダブラジル)

●住所
東京都千代田区神田神保町1-7 小宮山ビルB1F
(神保町駅から徒歩約2分)

●営業時間
(月~土)11:00~21:00 (日・祝)11:00~19:00

 

さんたろう プロフィール

さんたろう

店長応援サイト『店長AGOGO』のキャラクター。

年齢:?才

出身地:広島・宮島育ち

生い立ち:宮島一のもみじ饅頭職人を父に持つ。

夢:父親の背中を追い、自分の店を持つこと。
一念発起し、一年間、日本の隠れた老舗・名店をめぐる修行をしている。

 

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