和田屋後編タイトル画像

先人の知恵を訪ねて ~見習い店長さんたろうの聖地巡礼~ 2話後編 『大衆割烹 和田屋』 

東京有数の飲み屋街である阿佐ヶ谷の「スターロード」で出会った『和田屋』の大将に、さんたろうは「人付き合い」の大切さを教えられました。

 

さんたろうは、この人なら “長く愛されるお店” を続ける方法を知っているだろうと確信したのでした。

 

 

ひとつの土地で、やっていく覚悟

 

大将質問

 

さんたろう(以下、さ)「大将! 

 

ワシ、お客さんに長く愛される店をつくるにはどうしたらいいかを知るために、旅をしているんです!

 

どうか、ワシにその秘訣を教えてつかぁさい!」

 

大将「長く愛される店ね…。自分の店を持って、この地でやっていくっていう覚悟かな。

 

お客さんの帰る場所っていうのもそうだけど、新しくこの場所でやっていく若者を迎え入れるということも含めて、俺はそう言えると思うね。」

 

さ「この地でやっていく覚悟…。」

 

さんたろう食事

 

ワシはいま、「ガマの店」の親父さんから店を継がないかと言われとる。

でも大将の話を聞いて、裸一貫から自分の店を持つべきか考えるようになってしもぉたんじゃ。

 

大将「俺は小さくてもいいから、いつかは借金をしてでも自分の店を持つべきだと思う。

 

でも、俺の場合は日本が経済的に元気な時代だったから、なんとか助けられたというのも確かだね。

 

“今の時代”をよく見て、自分がどうすればいいか考える時間が、お前さんには必要なんじゃないかと思うよ。」

 

さ「大将…。」

 

大将「今はとにかく悩めばいいさ。困ったらまたいつでも『和田屋』に帰っておいで。

 

お前さんは何だか気のおけないカエルだからな。長年の勘で分かるもんよ!」

 

 

さんたろう、新たな旅立ち

 

大将の笑顔

 

さ「大将〜〜〜!」

 

故郷の父ちゃんはあまり笑わない、寡黙な人じゃった。

しかし、ワシにはなぜか『和田屋』の大将の人好きする笑顔と、無口な父ちゃんの表情がどこか重なって見えたんじゃ。

きっと内面から溢れ出る覚悟が、顔に現れるんじゃろうな。

そうしてワシは、再び心に誓ったんじゃ。

 

「一人前の店長になるために、ワシ行ってきます!」

 

大将とおかみさんの温かさに触れたワシは店を後にした。

はやく一人前の大将ガエルになった姿を「ガマの店」の親父さんに見せるべく、頑張らんとのぉ!

 

「待ちょってのぉ、親父さん!!」

 

 

(次回へつづく。さんたろう、次はどの店へ向かうのか、乞うご期待!)

 

 

和田屋

【お店の紹介】

阿佐ヶ谷「スターロード」に店を構えて38年

阿佐ヶ谷『大衆割烹 和田屋』

●住所 東京都杉並区阿佐谷北2-12-22

(JR阿佐ヶ谷駅北口より徒歩約1分)

●営業時間 (月~土)17:00~25:00 (日・祝)定休

 

 

 

さんたろう プロフィール

さんたろう

店長応援サイト『店長AGOGO』のキャラクター。

年齢:?才

出身地:広島・宮島育ち

生い立ち:宮島一のもみじ饅頭職人を父に持つ。

夢:父親の背中を追い、自分の店を持つこと。
一念発起し、一年間、日本の隠れた老舗・名店をめぐる修行をしている。

このエントリーをはてなブックマークに追加