醍醐後編 タイトル画像

先人の知恵を訪ねて ~見習い店長さんたろうの聖地巡礼~ 3話後編 『高円寺 レストラン醍醐』 

高円寺純情商店街に店を構える老舗洋食店『レストラン醍醐』を訪ねたさんたろう。

 

高円寺で自分の店を持つようになっても変わらない、料理、そしてお店への信念に胸を打たれたさんたろうは、マスターなら“長く愛されるお店”を続ける方法を知っていると確信したのでした。

 

 

長く愛されるお店を続けるコツは…ない!?

 

 

さんたろう(以下、さ) 「マスター! ワシ、お客さんに長く愛されるお店をつくるにはどうしたらいいかを知りたくて、旅をしてるんです!

 

どうか、ワシにその秘訣を教えてつかぁさい!」

 

マスター(以下、マ) 「長く愛される秘訣ですか…うーん、私もよくわからないですねぇ。」

 

さ 「ケロ!? わからない…とな。

 

そうじゃ、たとえばこれまでレストランをやってて困ったこととかは? あったじゃろう? 」

 

マ 「困ったこと…周りにファミリーレストランができ始めた頃でしょうかね。

 

他のお店はメニューを安くして対抗したのですが、うちでは反対に値段を上げました。

 

値段を落とすということは、質や人件費を削ることになります。

 

ならば値段が上がった分で、少しでも手を加えたいいものを出そうと思いました。」

 

エビフライ

 

さ (ケロ…、それを秘訣と言うんじゃマスター…。)

 

マ 「うちは道路から見える場所にないでしょう?

 

階段があるので入って来るお客さんの数が限られるんですよ。

 

だからこそ、周りに流されず、自分のお店が続くにはどうしたらいいか考えることが大事だと思いますね。」

 

マスターは、自分にはコツなんて分からないと照れくさそうにおっしゃっとった。

 

じゃが、修行時代、仕事をとにかく吸収しようとしてきた料理への熱意や、お客さんにゆっくりしてもらいたいという信念、そのために自分のお店がどうあるべきかを考えることが大事なんだと、ワシにはちゃんと伝わってきたんじゃ。

 

故郷の父ちゃんも仕事のことは自分から滅多に口にしなかった。

 

じゃが、毎朝店の看板を出す時、きっと父ちゃんなりの信念を胸に秘めていたんじゃろうなぁ。

 

 

さんたろう、新たな旅立ち

 

さ 「ワシ、マスターのお話を聞いて、自分のお店を持つということが何か、ちぃと分かったような気がするでぇ!」

 

マ 「何も言ってあげられなくて申し訳ないけれど、よかったらまたうちの味を思い出してくださいね。」

 

さ 「何も…なんて! そがぁなこと言わんでつかぁさい!

 

味もそうじゃが…マスターの心意気、信念が、ワシの心に響いたんじゃあ。

 

ありがとぉございました!」
マスターとさんたろう

 

そうしてワシは、再び心に誓ったんじゃ。

 

「一人前の店長になるために、ワシ行ってきます!」

 

ワシは『レストラン醍醐』のどこまでも謙虚なマスターのもとを後にした。

 

はやく一人前の大将ガエルになった姿を「ガマの店」の親父さんに見せるべく、頑張らんとのぉ!

 

「待っちょぉってのぉ、親父さん!!」

 

行ってきます!

 

(次回へつづく。さんたろう、次はどの店へ向かうのか、乞うご期待!)

 

 

レストラン 醍醐

【お店の紹介】

創業34年。純情商店街の老舗洋食店。

高円寺『レストラン醍醐』

●住所 東京都杉並区高円寺北3-24-10

●営業時間 10:00~24:30 (日曜のみ~23:00) 木曜定休

 

 

 

 

 

 

さんたろう プロフィール

さんたろう

店長応援サイト『店長AGOGO』のキャラクター。

年齢:?才

出身地:広島・宮島育ち

生い立ち:宮島一のもみじ饅頭職人を父に持つ。

夢:父親の背中を追い、自分の店を持つこと。
一念発起し、一年間、日本の隠れた老舗・名店をめぐる修行をしている。

 

このエントリーをはてなブックマークに追加