ナマ声 バイト2

飲食店スタッフが語る「うちのお店のおもろいルール」

世の中には星の数ほどの飲食店があります。そして、そのお店にしか存在しないユニークな「ローカルルール」もいろいろあるようです。

 

今回は、スタッフが楽しく働けるようにと店長が考えたナイスアイデア!なルールから、思わず笑ってしまう不思議な習慣まで、そのお店ならではの「おもろいルール」を集めてみました。

 


 

毎週火曜の早番に入っている人は、店長から2000円を渡され、近所のスーパーに一週間分のおやつを買いにいきます。このお菓子は休憩室に置いておき、誰でも自由に食べることができます。基本的には買いに行くスタッフの好みで選んでいいんですが、店長の好物の「揚げせん」だけは必ず入れておくことが、暗黙のルールです。
(Y田@弁当店スタッフ)

毎回お金を出してくれるやさしい店長。毎週どんなお菓子があるか、スタッフの楽しみにもなりそう。揚げせんだけは譲れないというのも微笑ましいですね。

 

うちのルール1

 

 

レジでお客様が1万円札を出したら、普通のお店は「1万円入ります」と言うと思いますが、うちは「大きいのいただきました」と言うのが決まりなんです。時々お客様も「大きいの(笑)」と笑っています。いつからそう言うようになったかは不明ですが、なんとなく場が和むのでみんな積極的に実践中です。

(T・F@居酒屋スタッフ)

「1万円入ります」っていうと、ちょっと生々しい感じがしたのかもしれないですね(笑)。決まりの言葉にはお店の個性が強く出ますよね。

 

 

鉄板焼きのお店で、室温が上がりやすいこともあり、出勤するとどんなに忙しくてもまずスタッフ一人ひとりにドリンクが配られます。ちゃんとカウンターの奥にそれぞれのドリンクを置く場所があり、勤務時間中にも積極的に飲むように言われています。店長なりの熱中症対策が徹底されている気がして、安心して働けます。

(鉄男@鉄板焼き店スタッフ)

「気をつけて」と言葉で言うだけでなく、実際にドリンクを飲むという行動まで促す方法はさすが。スタッフの健康を守る、素晴らしい例です。

 

 

ユニフォームに着替えた後は、必ずスタッフの誰かに「お願いします」と声をかけ、そのスタッフの前で360度回転して見せて、身だしなみを確認してもらうルールがあります。お客様がいる前でのチェックになることもあって、常連さんなんかは「はい、今日もオッケー!」と明るく言ってくれたりします。最初は恥ずかしかったけど、今はこれをやらないとバイトが始まる気がしません。

(なおみ@洋食店スタッフ)

アットホームな老舗の洋食店でのルールだそうです。常連さんとのやりとりもなんだか楽しそう。

 

 

まかないを食べ終えたスタッフは、毎回必ず味の感想を言わなければならず、しかも「おいしかった」とか「いい味だった」というありきたりな言葉だけではNG。具体的に「食材のなめらかな食感を活かしたマイルドなソースが絶妙で」とか、テレビ番組の食レポレベルのコメントを毎回店長と料理長に求められます。ホールスタッフ全員、お客様に料理の説明をするのが上手なのは、そのおかげかもしれません。
(やよい@イタリアンレストランスタッフ)

食レポレベルのコメント、すごく難しそうですが、確かにいい勉強になりそうです。店長と料理長、ナイスアイデア!

 

 

バイトを始めたばかりの頃は赤いエプロンで、半年を過ぎると黒いエプロンも支給されて、好きな方を着けることができます。不思議と黒いエプロンをもらうと、「もう少しバイトを続けよう」という気になるから、うちのお店のスタッフはみんな長続きしています。
(T・H@カフェスタッフ)

柔道の黒帯みたいなものでしょうか。そのお店のスタッフとして認められたような、達成感を味わえるのかもしれないですね。

 

 

その日の自分の勤務が終わって先に帰る時、普通は「お先に失礼します」と言って帰ると思うんですけど、うちは「次は3日後です」とか、「また明日です」とか、次のシフトを口にして帰るのがルールです。おかげでシフトの勘違いもなくなって、なかなかいいルールだなと思っています。
(S・K@ファストフード店スタッフ)

自分自身の確認のためでもあるし、他のスタッフにも認識してもらって、これならシフトミスもぐっと減りそうですね。

 

うちのルール2

 

勤務中はスマホをバックヤードで充電しているスタッフが多く、それは店長にも許可されています。もし自分のスマホじゃなくても、充電し終わったものがそのままタップにささっているのを見かけたスタッフは、ケーブルを抜いて、テーブルの上の決められたカゴの中に入れておく、という暗黙のルールがあります。店長は、みんなが充電できるようにと、気にしてくれているんですよね。
(Y・U@ファミレススタッフ)

充電用のコンセントをみんなが気兼ねなく使えるようにという、店長の配慮。ルール化することで実践しやすくなりますよね。

 

 

参加必須というわけではないんですが、月に1度、店長の奢りでスタッフ全員の飲み会があって、その幹事の当番が順番に回ってきます。通常の勤務時間が終わった後に、お店の情報を調べたりしているんですが、その時間もちゃんと勤務時間に入れてもらえるので、みんな本気でいい店を探すようになりました。だから、うちの飲み会はコスパが良くて、いつも満足度が高いんです。
(たけ@居酒屋スタッフ)

近所の他店情報にも詳しくなって、スタッフみんなの意識が高くなっているとのこと。懇親会がマンネリにならないためにも、これは良い習慣かも。

 

 

ルールというか、最近始まったばかりの習慣なんですが、なぜかスタッフ同士の挨拶が英語に変わりました。朝は「モーニン」昼は「ハイ」または「ハロー」、先にあがるときには「シーユー」。たぶん外国のお客様が増えてきたのを意識してのことで、誰かが面白がって始めたのが、今まさにルールになりつつあるという感じ。なんだかまだ照れくさいですが……。
(H@イタリアンレストランスタッフ)

まずはスタッフ同士で慣れて、その後自然にお客様にも、という流れなのかもしれません。照れずに頑張ってください!

 

 

<今日の一言>

「ルールが生まれるのには意味がある」

 

一見、独特でユニークだと思うルールでも、それが生まれたということには、必ず何らかの意味があるはずです。

スタッフが、その背景にある店長や店舗リーダーたちの思いを知れば、ただの「おもろいルール」も大切だと思えるようになるのではないでしょうか。

ただルールを守らせるだけではなく、その意味を伝えることが店長の務めなのかもしれません。

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